世界中の人々がものを考え、お互いを尊重する関係を築いて、過ごしやすい平和な社会を実現する道はどこに? 海外での活動を通じて痛感するのは、日本の教育が世界に通じる力量を持って前進するということです。課題は山積していますが、ほとんど一握りの者だけを相手にして高度な教育を行う仕組みをずっと働かせてきた日本は、根本的な意識改革を迫られていると思います。受験に勝って高等教育を受けても、礼儀作法がなく、学歴に頼る輩を輩出しても、決して世のためにはなりません。 閉塞知を打破して、本物の思考を働かせるようにするにはどうしたらよいか。人々の幸福や平和を考えて活きる人間をどう育てるのか。僕の「知識論」の動機は、まさにその意識に基づいています。 |
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